プログラミングの世界では、新しい技術が次々に登場します。プログラマーにとって最新情報の入手は不可欠です。
巷にあふれる情報を、どう入手すればよいのでしょうか?
現役エンジニアでプログラマーである管理人が、普段どこからどのように情報を入手しているか、ご紹介します。
日進月歩で変わるプログラミング情報
プログラミング界隈は、毎年のように、さまざまな情報が登場します。
どんな技術が登場しているのか。参考までに、ここ10年のプログラミングに関するトピックを振り返ってみましょう。
年度 | トピック |
---|---|
2013年 | Node.js台頭、レスポンシブウェブデザイン |
2014年 | Swift登場、コンテナ技術 |
2015年 | マイクロサービスアーキテクチャ、フルスタックJavaScript |
2016年 | React普及、クラウドネイティブアプリケーション |
2017年 | 機械学習(TensorFlow、PyTorch)、サーバーレスアーキテクチャ |
2018年 | Vue.js、ブロックチェーン技術 |
2019年 | Jamstack、TypeScript |
2020年 | エッジコンピューティング |
2021年 | ノーコードプラットフォーム |
2022年 | 量子コンピューティング、持続可能ソフトウェア |
2023年 | ChatGPT、メタバース |
ほんとうに色々ですね。
すべてを知るのは現実的にムリですし、実際その必要もないでしょう。
ただ「いまどんなことがトレンドなのかな?」は抑えておくと、どこかで役立つかもしれません。そんな情報をどこから入手すべきでしょうか?
プログラミング情報の入手元
管理人がいつも使っている、プログラミング情報の入手元をご紹介していきます。
メディアサイト:最新情報をいちはやく入手
入手元として真っ先に考えつくのが、Webメディアサイト。管理人はつぎの2つを愛用しています。
日経クロステックは、日経が運営するIT系のデジタルメディアです。各種業界のITトレンドニュースがきれいにまとまっています。これで世の中の動向を掴めます。
@ITは、ITmediaが運営するメディアです。他のメディアサイトと比較し、よりプログラミングに沿った実用的な内容になっています。最新技術のほか、いろいろな技術に関する連載記事も、新たな技術習得に役立ちます。
情報雑誌:いろいろな情報を幅広くおさえる
管理人は、情報雑誌もよく読んでいます。愛読するのはつぎの3つ。
- 日経ソフトウェア
- Software Design(ソフトウェアデザイン)
- WEB+DB PRESS ※2023/8休刊
日経ソフトウェアは、プログラミング初学者に向いています。
初めてプログラミングを学ぶかた、業務効率化のためにプログラミングを覚えたいかた、そのようなかた向けの入門記事が充実しています。
Software Designは、本格的なシステム開発を生業とするエンジニア向けといえます。
プログラミングのみならず、ソフトウェア設計やテストなど、システム開発の過程で役立つ情報が凝縮されています。内容はやや高度といえます。
WEB+DB PRESSは、特にWebアプリケーション開発向けの内容が充実しています。残念ながら現在は休刊となっていますが、バックナンバー136号分を全て収録した総集編が出版されています。
これらの書籍、電子書籍で読む手もありますが、管理人はいつも紙の書籍を購入しています。
電子書籍は、見たいところがすぐ見れる利点がありますが、逆にいえば、見たいところしか見えない。
紙の本を読むと、思いがけず開いたページに、実は有用な情報が隠れていた、といったこともよくあるのです。
技術者コミュニティサイト:様々なエンジニアの意見も参考に
様々な技術者が記事を投稿して、情報共有するサイトがあります。この2つがよく知られています。
どちらも、技術者が自身で記事投稿するというコンセプトは同じ。
Qiitaは老舗のコミュニティサイトです。その投稿数は膨大。いっぽうで技術レベルも高低さまざまではあります。
Zennは、Qiitaより後発のコミュニティサイト。Qiitaに比べれば投稿数は少ないが、ある程度レベルが安定している雰囲気はあります。
注意すべきこととして、どちらもあくまで個人投稿の記事なので、盲信は禁物です。情報が古くなっている場合もあります。自己責任で使いましょう。
投稿してくれたエンジニアのために、役立った記事には「いいね」も忘れずにしましょう。
最新情報GETのときに意識すること
様々なメディアがあふれるなか、効率よく役立つ情報をGETしたいものです。管理人が大事にする考えはつぎの3つ。
- まずは用語を押さえる
- その技術がなにを攻略するものかを知る
- メリットだけでなくデメリットも集める
まずは用語を押さえよう
なにはともあれ、まずはトレンドとなっている用語を押さえます。
ノーコード、DX、マイクロサービス…。いま世の中でなにが流行っているのか、その用語を押さえましょう。用語さえ分かれば、Google検索もできますし生成AIに聞くこともできます。
忙しければ、メディアサイトのトップページを眺めるだけでも色々分かります。書店に行って技術書の棚を見るのもおススメ。書店に並ぶ書籍は、いまのトレンドを色濃く映し出しています。
その技術はなにを攻略するものなのか
新しい技術の存在を知ったら、内容もさることながら、それがなぜ登場したのかの背景についても情報収集します。
新技術について間違いなくいえることは、それは何かしらの問題を解決するために登場した、ということ。なにかしらベースの技術があり、それの弱点をクリアしようとしているはずです。
そのベースの技術を使っていたり、弱点について身に覚えがあるのなら、それはきっと重要な情報です。
デメリットも知る
あらゆるテクノロジーにおいて「銀の弾丸」は存在しません。すべての問題をパーフェクトに解決する魔法など無く、必ずメリットとデメリットが同居します。
新技術のデメリットも把握しましょう。いろいろなメディアを横断的に調べると、いろいろ見えてきます。
デメリットがあるからといって、むやみに敬遠するのも得策ではありません。清濁併せ吞んで、うまく付き合っていく必要がありますね。
まとめ
管理人がいつも使っている情報入手元をご紹介しました。
実際には、それぞれのかたにとっての有用な情報は異なりますし、肌に合う合わないもあります。あなたの情報収集方法を見つけるための一例として見ていただければと思います。
また、良質で優良なメディアが、今後もまた登場してくるでしょう。おすすめのメディアがあれば、ぜひ教えていただければ幸いです。
コメント
コメント一覧 (2件)
2013〜のプログラミングトピック凄まじいですね。
私は去年エンジニアに転職したばかりのクチで、イーサリアムとフロント周りを担当していますが、ここ10年だけをとってもあまりにも膨大に思えてしまい半ば呆然としております。
管理人様は相当幅広い領域で開発されているようで、AIまでされていて驚いた次第です。
雑誌の情報も依然として有用なのですね。もう雑誌など無用かと思っておりましたが、今度手に取ってみたいと思います。
今回も参考になる記事をありがとうございました。
nakamuraさん、コメントありがとうございます。
ほんとうに情報量は膨大で、最近は、情報収集をするだけでも大変ですよね。
そんな昨今だからこそ、紙媒体だと、思いついたときにパラパラと流し読みできるのが良いなと感じています。