若かりし頃、外国籍プログラマーのかたと仕事しました。date2string のようなメソッドを書いていて、「2」ってなんだ?と不思議に思ったものです。
今回は、そんな数字略語の世界について。
英単語を数字で省略=numeronym(ヌメロニム)
英語圏のかたは、数字で略するのが好きですね。
date2stringのような、英単語を数字で略することを、ヌメロニム ”numeronym”といいます。
略し方のパターンいろいろ
略し方にも、いろいろなパターンがあります。
パターン1:発音で略す
date2string:date to string。“to”を”2″と略しています。型変換するようなメソッドにつけることがたまにありますね。
- date2string date “to” string:なにかを変換する関数でよく使う
- P2P Peer To Peer:サーバを介さず端末が直接通信する方式
- B2C Business To Customer:一般消費者と取引する商形態
“for” を “4” と略すパターンもあります。“for you”だと4U 。I’ll do anything 4U。
パターン2:単位で略す
Y2K:2000年ですね。k=kilo。大きな数字を略すパターン。
エンジニアには、Y2Kといったらまず思いつくのは2000年問題。
- Y2K 2000年
- 1MB 1MegaByte
- 1GB 1GigaByte
ちなみに、Y2Kの、K=1000ですが、コンピュータの世界では1GB=1024MB、1MB=1024KB、1KB=1024バイト。
いまではY2Kファッションというレトロブームもあるのですね。時代は巡る。
パターン3:単語数で略す
W3C:World Wide Web Consortium。頭文字Wの単語3つだからW3。
W3CはWebのさまざまな技術規格について標準化を行う団体ですね。普段使っているHTMLなどの規格化を行っています。
- W3C World Wide Web Consortium:Web標準化団体
- Amazon S3 Amazon Simple Storage Service:アマゾンのストレージサービス
パターン4:文字数で略す
コンテナの文献を読んでいると、たまにk8sが出てきます。初見では k8sってなんだ?となりますね。
k8s:Kubernetes。コンテナオーケストレーションツールですね。コンテナ時代には学習必須。
最初のkと最後のsの間に8文字あるから、k8s。長い単語を略すパターン。
- k8s Kubernetes:コンテナオーケストレーションツール
- l10n localization:英語表記のソフトウェアを日本語に直すなど
- i18n Internationalization:日本語のソフトウェアを国際対応として英語にするなど
- m17n multilingalization:英語日本語中国語など複数言語対応するなど
まとめ
プログラマーは英語文献を見る機会もよくあります。不思議な数字が出てきてもびっくりしないようにしましょう。
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