“ヨシュアツリー”という名前を知れば、それが見えるようになる
人は、名前を得ることで、その存在を発見する、というのがこの原則の由来です。
ある青年が図書館に訪れた。 なにげに手に取った図鑑。「ヨシュアの木」という木を見つける。 ふしぎな形の珍しい木。「こんな木は見たことがないな」。 ところが図書館からの帰り道、この木がたくさん生えていることを発見する。
似たような例は、だれしも覚えがあるはず。
- この車かっこいいなーと思って街中に出たら、そこらじゅうに走っている。
- このお菓子おいしいなーと思って店にいったら、どの店でも売っている。
どんなときに使える?
「あれ」とか「これ」とか多いとき
あのクラスの、この表示がおかしいところ、ほらあの時のやり方でできないかしら…
なに言ってるかさっぱり分からないっす!
プログラミングでは、「なにかを指す言葉」が、いろいろ必要になります。
ファイル、関数、変数、パッケージ、チーム、プロジェクト、方法、問題、アイデア…ほんとうにいろいろ。
そうすると、「あれ」とか「これ」とか言っちゃったり、なんか適当な名前つけちゃったりしがち。
プログラムに良い名前をつけよう
名前を考え抜こう
ファイル、関数、変数、パッケージ。お茶を濁さず、名前を考えましょう。
- doWork関数 いったい何する関数なの?
- exeFlag変数 なにするフラグなの?
- Commonパッケージ なにが入ってるの?
本職プログラマーなら、関数名ひとつとっても、どんな名前がベストなのか考え抜きます。
世の中にも、名前のつけ方の指針がいろいろあります。参考にしてみましょう。
ローマ字は避けよう
クラス名や関数名、ローマ字で書いたりすると、
名前にローマ字を使うなぁーーーー!
と怒られます。
実際、プログラミング言語が英語的だから、ローマ字入ると読みにくいです。英語で書きましょうね。
すでにある名前も調べよう
新しいアイデアかと思ったら、それは世の中にすでにあるものだった、ということもあります。
Javaで、定義ファイルを読み込める便利クラスを作りましたよー
それ、Propertiesクラスで出来るんだけど…
「画期的なアイデアを思いついた!」というときがあるかもしれません。
思いついたそのアイデアの 99% は、たぶん世の中にすでにあります。
世の中の情報にも、アンテナを立てましょう。
「問題」に名前をつけよう
問題を話すときは、その問題に名前をつけて呼びましょう。
プログラミングでは、エラー出たり、動かなかったり、次々と問題がでてきます。そのとき、つい「あの問題」とか言っちゃう。そうすると話が合わなくなります。
もう、「結果が出ない問題」とかそのままでもいいから、とにかく問題になにか名前をつけることをおススメします。
○○クラスの「表示の下側欠ける問題」直せないかしら?
了解っす!
まとめ
こういった原則名とか、欧米のかたは名前をつけるのが上手ですよね(原則名とか)。
名前は、ともすればプロジェクトの成否に関わるくらい重要です。考えに考え抜きましょう。
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