パーキンソンの法則
Parkinson’s law
与えられた時間はすべて使いつくされる
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで、膨張します。
本来は5日で終わる仕事。でもスケジュールが10日間あるならば、その仕事は10日間いっぱいかけて完了されます。決して10日より前には完成されません。
目次
与えられた時間でなにをするのか
余裕のあるプログラマーの仕事ぶり
プログラマーに、コーディングの仕事を頼みましょう。ボリュームで言えば5日間の仕事を、10日後完了で頼みます。
さてプログラマーは、なにをするでしょう?
プログラマーの10日間
- 1~5日目 プログラムを完成させます。
- 6日目 コメントを直し、コードを整形し、コードを美しく仕上げます。
- 7日目 コードを短くまとめる方法を思いつき、高度なテクニックで処理を書き直します。
- 8日目 よい拡張性向上策を思いつきました。プログラムをいったん捨てて、作り直し始めます。
- 9日目 プログラムを作ります。
- 10日目 プログラムを完成させます。
なんだが、それは必要なのか?という作業がいろいろ出てきます。
あくまで一例。皆が皆こんなことするわけじゃありませんよ。
余裕があれば良いものができる、とは限らない
プログラミングは、時間があればあるだけできる。やることは尽きません。
そして、
と好ましくない結果を生み出します。(良くなる場合もありますが)
適正な作業期間とは?
余裕をなくせばよい、わけでもない
余裕があるから、余計な仕事をするのだ。ならば、常に作業を監視すればよい。
ブラック作業管理
- 作業項目は、分単位…
- 1時間ごとに、進捗を確認…
- 余裕あるなら、即座に次の作業…
さすがに、ブラックにもほどがある。
ひとつの目安:8/80ルール
では、どれくらいが適正な作業期間なのでしょう?ひとつの目安に、8/80ルールがあります。
作業項目を導出するWBSにおける、作業時間の考え方です。
8/80ルール:各項目の作業時間を、8 時間 / 1日以上、80 時間 / 2 週間未満 とする
作業項目を考えた時に、
- 80時間より多くかかりそうな作業なら、作業を分割する
- 8時間より短くなりそうな作業なら、ほかの作業とひとつにまとめる
とすることで、適正な作業項目とします。
ほどよいのは、1週間単位で作業を区切る、ことですかね。1週間の中で作業を調整し、終わって無事休み、というサイクルがちょうどよいのでは。
まとめ
スケジュールは、余裕がありすぎても、なさすぎても、あまり良い結果にはなりません。
先人の教えも踏まえ、適正な作業時間を考えましょう。
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